2012年5月12日土曜日

耐ショック?、耐閃光防御

首都圏では実に173年ぶりという実際の所は初めてと言っていい金環日食まであと一週間となりました。まぁ実際に見られるかどうかは天気次第なんですが(前回の部分日食は負けでしたorz)

それでもこれだけのイベントとなれば是非とも撮影せねばということで準備と予行演習を行ってみました。用事も無いのに朝早く起きるなんてことは不可能なので朝日の代わりに夕日でw



まずは撮影機材、太陽は明るいとはいえ光球の大きさは日食の原理通り月と同じわけで案外小さいです。金環日食の場合はピーク時でも強烈な明るさのままで、欠けてる様子を暗くなった風景と一緒に写すのは不可能らしいのでなるべく太陽だけ大きく撮りたいところ。というわけで手持ちの望遠レンズEF70-200F4L ISMにこれまた手持ちのSIGMAテレコン1.4倍と2倍を追加して合計560mm相当にしてみました。


そして日食中でも強烈な太陽光をそのまま入れることはできないので減光フィルターは必須。世の中では日食特需でND10,000とかND100,000とかのすごいフィルターがガンガン売れてるようですがこちとらそんな金は無いので前回の部分日食のときに用意した自作フィルターを掘り出して再利用です。
期限切れのNEOPAN400の120フィルムをそのまま引き出して完全に感光させた上でこれまた期限切れの現像液で通常の倍くらいの時間かけて濃く現像したもの。
カラーフィルムは黒く見えても可視光以外は通してしまい赤外線や紫外線が目を痛めるので観測には使えませんが銀を感光させたモノクロフィルムは大丈夫なんだそうで。肉眼で直接見るには2枚重ね、撮影には絞りとシャッター速度を稼ぐために1枚のみで使います。1枚でもファインダーは十分暗いけど安全のためファインダーは覗かずライブビューモードを利用。
切り抜いたフィルムを表に貼っただけだと取れちゃうかもしれないので実際には色の薄いフィルターをレンズに付けてその内側に挟みます、しかも幅60mmくらいしかないので67mmのこのレンズにはちょっと幅が足りず周囲はボール紙を切り抜いて塞いだ状態w

そして三脚と雲台、何度か満月を撮影した経験からすると超望遠域では月や太陽といえども結構な速さで動いてるように見えるのでそれなりに追尾は必須。赤道儀なんてもちろん無いので微妙な調整ができるようにビデオ雲台を利用します。三脚立ててもライブビュー10倍表示だとカメラのどこかを触っただけで映像が激しく振動してるのが分かってしまうのでセルフタイマーやリモートケーブルの利用は必須です。

そしてここまで準備して実際に夕日の撮影を試してみたところ意外な落とし穴が発覚…右手のグリップ脇にある赤外線リモコンの受光部が太陽光の赤外成分に反応してるようでカメラが勝手にレリーズしたり動画撮影始めたりしやがります( ゚д゚)
とりあえずパーマセルテープで受光部を塞いでみたら大丈夫そう


そんなわけで準備が整ったのでいざ一枚、最近出現したらしい巨大黒点と思われるものもはっきり写せました。黒点に見えてカメラずらして複数枚とると消える点もあるのでこれはセンサーのゴミっぽい…

EOS 5Dmk2 + EF70-200 F4L ISM + SIMGA APOTELEx1.4 + APOTELE x2
@560mm ISO400 1/3200s F32
2012年5月 撮影 

それにしてもなんか磁極が4つになるとか言われてるし太陽さん大丈夫なんですかねぇ…前回こうなったときは大飢饉だったらしいですよ(´・ω・`) 這い寄りつつ燃えよカオスとか言ってる場合なんですかい?w


しかしなんですな、こう大写しにした太陽見つめてると…シャリバンが見たくなりますな!(・∀・)

0 件のコメント:

コメントを投稿